メールの振り分け

 受信や送受信の際サーバーから受け取ったメールや送信済みのメールを、あらかじめ振り分けの設定をしておくことにより自動的に各フォルダに振り分けることができます。

既に受信してフォルダに入っているメールは、メールを選択しておいて [メール] - [再振り分け] を使用します。

 まず、振り分けに使う設定を書きます。

例)
 これらは基本的に送受信に使うテンプレート定義ファイルと同じように書かれています。
//で囲まれた左側の部分が振り分けに使うヘッダ(すべて大文字で記述します)の条件を書いた正規表現、右側がその正規表現にマッチしたメールが入るフォルダです。

左側と右側は、1文字以上の半角スペースもしくは1文字以上のタブで区切られている必要があります。

 このファイルを、適当な名前(例、Folders.def)などで保存します。そして、この名前を設定[フォルダ]の設定中に登録しておく必要があります。

 後は、メールを受信するたびに、この設定が参照されて自動的にメールが振り分けられます。 振り分け時に振り分け先のフォルダが存在していなければ自動的に作成されます。

どの条件にも一致しなかったメールは in.fld に振り分けられます。

高度な振り分け設定

defファイルのネスト

 フォルダ定義ファイル(def ファイル)から 別の .defファイルを呼び出すことができます。
振り分け先に .defファイル名を記述します。

例えば、定義ファイルをサーバー毎に別けて管理し、共通の振り分け処理はひとつの.defファイルで賄うことが出来ます。

AND条件OR条件

.fldや.cmpファイル名の代りに & を書くと、次行とAND結合されます。

例:以下のように記述すると、3つの条件すべてに当てはまるメールが test.fld に振り分けされます。
/^FROM:.*@foo.bar/i &
/^TO:.*@test.com/i &
/^SUBJECT:.*TEST/i test.fld

.fldや.cmpファイル名の代りに | を書くと、次行とOR結合されます。

例:以下のように記述すると、3つのいずれか一つでも条件に当てはまれば test.fld に振り分けされます。
/^FROM:.*@foo.bar/i |
/^TO:.*@test.com/i |
/^SUBJECT:.*TEST/i test.fld

つまり、以下の記述と同じです。
/^FROM:.*@foo.bar/i test.fld
/^TO:.*@test.com/i test.fld
/^SUBJECT:.*TEST/i test.fld

NOT条件

条件の先頭に ! を書くと、その行の表現は否定されます。

例:以下のように記述すると、From:ヘッダに「den8club」が含まれて「いない」もの、という条件になります。
!/^FROM:.*den8club/ den8club.fld

条件付き終了

振り分け先に :EOF と記述すると、条件にマッチした時点でその .defファイルの処理を終了します。

ネストしている場合は呼び出し元の.defファイルに戻ります。ネストしていない場合は(振り分け先なしとみなされ)in.fld に振り分けられます。